生活の医療社様の絵本「ぼくはレモネードやさん」を、弊社で印刷しました。
生活の医療社様は、医療や介護などの分野の専門書を中心に出されている出版社様です。今回は絵本を出されるとのことで、お話をいただきました。

これまで数多くの絵本を印刷してきた弊社にとって、得意分野とも言えるご依頼です。医療関係専門の出版社様だけあって、作品のテーマは「小児がん」。作者は小学生の男の子、しろう君です。本作は、この難しい病気に向き合っている彼自身の体験談なのです。

作中の「レモネードスタンド」とは、もともと、アメリカに住む小児がんの女の子が、同じ病気を持つ子どもたちの助けになればと自宅に開いたのが始まりなのだそうです。そのアイディアが世界に広がり、今はしろう君もレモネードスタンドを開いている一人です。病院に通いながらも、レモネードやさんを続け、広めていきたいという彼の話を彩るのは、なんといってもレモネードの「黄色」でしょう。

本作の印刷では、基本的に弊社オリジナルのインキセット「絵本パステル（＊）」を使用しています。ただ今回は、レモネードの黄色をよりすっきりと明るい印象にするため、４色のうちイエローのみをレモン色に入れ替えました。作者の描いたカラフルな絵から、スカッとした青空に映える、冷たく甘酸っぱいレモネードの雰囲気を、より引き出せたのではないでしょうか。

なお、今回のレモン色は耐光性の強いインクを使用。黄色は褪せやすい色のひとつですが、このインキを用いたことで、より長く絵の鮮やかさを楽しんでいただけると思います。

弊社では今後も、絵本だけにとどまらない「色」のご要望に、ふさわしい提案をご用意して応えて参ります。お問合せはこちらからお気軽にどうぞ。

＊【絵本パステル】……長きに渡って絵本を印刷してきた弊社が開発した、オリジナルのインキセットのこと。通常のCMYKセットより、淡い色合いを高い透明感で表現できます。詳しくはこちら。