【季節の色：ニッコウキスゲ】03

第3弾のテーマは「企画デザイン室」。
このシリーズを担当しているアートディレクターの三輪を中心に、日々様々な制作物を手掛けています。
印刷所でクリエイティブ部門がある所は、大手や一部中小などと限られているだけに、
とても貴重かと思います。

やはり、企画からデザイン～印刷～納品というワンストップの一貫した流れは、とても大切な事。
デザインを生かすも殺すも、最後の印刷の仕上がりにかかっていますし、
印刷物が綺麗に見える為にも、デザインセンスが大きな役割を担っています。
それを同一社内で風通し良く行っていける訳です。

『デザインごとやってもらえないかな？』
『どう表現したらいいか……何か良いアイデアをもらえないかな？』
『キャッチフレーズや文章など、コピーライトもお願いしたいのだけど…』

上記のようなニーズに、弊社が自信をもって対応させていただきます。

-PS- もちろん印刷だけのお仕事も、従来通り誠意を込めてやらせていただいております。

赤・黄・白の競演と、黄一色の、２つの色彩のハーモニー【裏磐梯・雄国沼】

今回の「色」は、この季節を高原で彩るニッコウキスゲの黄色で。
福島の裏磐梯に雄国沼という桃源郷のような沼が。
そこで大自然が奏でる、壮大な色彩の宴を堪能できるのです。

僕も何度か行った大好きな場所。
そして時期を少しずらすだけで、こうも色彩のハーモニーが違うのかと驚かされます。
今回はそれをご紹介しましょう。

６月中旬は、目が覚めるような赤・黄・白。

レンゲツツジの赤がまだ残っている中に、黄のキスゲが咲き始め、
そこに白のワタスゲとコバイケイソウが加わる、まさに赤・黄・白の競演。
これこそ、タイミングが生む絶妙な色彩配分だ。
この時期の雄国沼は、とても明るいムードを醸し出す。
赤・黄・白の競演は、この沼が最も華やかになる時に違いない。

大自然の中で、季節ごとに自由に咲くワイルドフラワー達。それは特別な「幸福感」を生む。

７月中旬は、黄色一色の絨毯(ジュウタン)。

その１か月後、辺り一面をニッコウキスゲだけが覆う。7月中旬の一瞬しかない奇跡のようなシーン。
もう恍惚感しかない。。これこそ雄国沼の底力だ。

キスゲはわりと大型の花。そして少しオレンジがかっている。
だから同じ黄色とはいえ、春の麓で見られる菜の花畑とは全く違う色彩のテイスト。
やはり自然の中の色彩は素晴らしい。それは「生きている色」だからだろう。

そして夏場でも爽やかな高原。涼風を浴びる皮膚感の喜び。
しばらく目を閉じても、黄の群落のシーンが浮かび上がってくる。
瞼の奥に焼き付けられたかのように……。

写真はすべて企画デザイン室の三輪が撮ったもの。
そして運営するブログ（旅と癒しのフォトギャラリー）で、この時の様子を詳しく語っています。
興味のある方は是非ご覧下さいね。

雄国沼、そこは「桃源郷」に一番近い場所【福島・裏磐梯】